バレル(Barrel)とは何か？
単語についてです。
最近の野球中継で頻繁に聞かれるようになった言葉のひとつに『バレル』があります。
フライボールレボリューションで、打球を転がすよりも上げたほうが得点に繋がりやすいということが明らかになり、その流れで、フライボールの中でもどういった打球を打つと数字が残りやすいのかというのも詳しく数字として表されるようになりました。
それによって『バレル』『バレルゾーン』『バレル率』などとバレル関連ワードが連呼されるようになってます。
バレルは好結果に繋がりやすい発射速度と角度の打球
簡単に言うと、バレルは『好結果に繋がりやすい発射速度と角度の打球』です。
バレルの一つ目の条件として『打球速度が98マイル以上』というものがあります。
近年のMLB中継では、投手の投球だけでなく、打者の打球の速度にも注目されるようになりました。
二つ目の条件として『打球角度』があります。
これは打球の速度によって範囲が変わります。
98マイルの打球の場合は、26度~30度の打球角度がバレルに分類されます。
打球の速度が速くなればなるほど、バレルに分類される角度も広くなります。
打球速度98マイル以上で、打球角度が26度~30度であれば、『バレル』ということになります。（打球速度が上がると角度の範囲はより広がる）
詳しい数字はMLBの公式で説明されてるので確認してみてください。
発射速度と角度によってバレル仕分けされるわけですが、バレルに分類された打球の場合、打率.500、長打率1.500を超えます。
During the 2016 regular season, balls assigned the Barreled classification had a batting average of .822 and a 2.386 slugging percentage.
2016年シーズンの例では、打率.822、長打率2.386になっています。
これだけの結果に繋がるので、打撃のアプローチとしても、いかにバレルに分類される打球を放つか（バレルゾーンに放つか）という方向に向かうのは自然なことです。
バレル率
バレルに分類される条件は上記の2つです。
この2つの条件をクリアする割合を示した数字が『バレル率』になります。
打数の中でどれだけの割合でバレルに分類される打球を放てるかという指標です。
バレルに分類される打球を放つことができれば、好結果に繋がりやすいので、バレル率を高めることが重要視されるようになってきています。
打球速度（発射速度）の『Exit Velocity』、発射角度の『Launch Angle』にも注目すると、野球中継でのバレル関連の話題もより楽しめるのではないかと思います。
0 件のコメント :
コメントを投稿